お米に虫がわかない保存方法
お米にわく虫の代用的なものは?
コクゾウムシとメイガの二種類です。
どちらも気温が20℃前後の暖かい環境で活発になります。
コクゾウムシは、ゾウのような長い口吻が特徴の、3mmほどの黒い虫です。
口吻で穀物に穴をあけて産卵し、孵化した幼虫は穀物を食い荒らす。気温が18°C以下であると活動が休止、23°C以上になると活発に活動する。1匹のメスが一生に産む卵は200個以上とされる。
米びつに紛れ込んだ場合、成虫は黒色なので気がつきやすいが、幼虫は白色なので気づきにくい。
メイガは、1cm弱の白っぽいガで、幼虫はウジに似ています。
梅雨時から夏の高温多湿時に、保存してある米、とくに玄米に焦げ茶色の小さな蛾がわくことがあるが、これがノシメマダラメイガである。
密閉していたら大丈夫?
以前、計量を自動でする米びつでお米を管理していた時に、コクゾウムシが発生してしまいました。その際に、ホームセンターで販売している、お米専用の密閉容器を購入し、これで大丈夫だろうと思っていたのですが、またもやコクゾウムシが・・・
虫が入ることができないのに、なぜ?と不思議にな気持ちになりました。
コクゾウムシは、お米の中に卵をうみつけるので、お米を購入した時点で卵がうみつけられていても、気付くことが難しいのです。
ベストな保存方法は
密閉するだけでは、害虫の発生を防ぐことはできません。
害虫を防ぐ上で重要なのは、温度です。昔は床下収納がある家が多く、夏でも比較的涼しい環境で保存することができたそうです。今は、マンションも多くなりそういうわけにもいきません。
低い温度を保つためには、密閉容器に入れて、冷蔵庫での保存が一番です。
お米をペットボトルに入れ、さらにそれを冷蔵庫にいれるという方法をとっている方が沢山いるようです。密閉容器に入れることによって、他の食品からのニオイ移りを防ぐこともできます。
唐辛子をガーゼなどで包んでお米と一緒にいれると、さらに虫がわくのを防いでくれるようです。
虫がわいてしまったお米は食べられる?
虫が発生すると、嫌な気持ちになってしまいますが、虫がわくということは農薬などの強い薬を大量に使っていないという判断材料の一つにもなります。
虫や卵に毒素などはないので、お米を捨てる必要はないそうです。
虫の取り除き方
虫が少ない場合はよく洗うと虫が流れていきます。
また、洗う際に浮いてくるお米は、虫がお米のなかを食べている可能性があるそうです。
沢山わいてしまった場合は、新聞紙に広げて直射日光の当たらない明るいところにしばらく(2時間ほど)置いておくと、虫が光を嫌がって逃げていくそうです。
あまり長く置いていると、お米がひびわれてしまうこともあるそうなので、気を付けてください。
虫や、卵には毒素がなく安全に食べられるという意見がほとんどのようですが、虫自体にアレルギーなど、心当たりのある方は、念のためにご注意ください。
お米を美味しく食べるために
お米をおいしく保存するには、密閉+冷蔵庫ということがポイントのようです。
ただ、虫がわいてしまっても、取り除けば食べられますし、万が一食べたあとに虫の存在に気付いたとしても、ショックではありますが、健康面での問題は無いようです。
冷蔵庫に保存となると、スペースの問題もあります。
お米は精米してからどんどん鮮度が落ち、おいしくなくなっていくということもあるので、信頼のできるお米やさんで必要な分を精米してもらいつつ、こまめに購入するというのが良さそうです。
最近はインターネットで、美味しくて安心なお米を販売しているところも増えてきているので、調べてみると楽しいかもしれません。